記事公開日
中国強制認証制度とは

中国市場への進出や製品輸出を検討する際、避けて通れないのが「CCC認証(中国強制認証制度)」です。この制度は、中国国内で流通する製品の安全性を確保するために設けられた強制的な認証であり、対象製品は認証を取得していなければ輸入・販売はおろか、通関させることさえできません。
昨今の国際情勢や中国国内の規制変更により、認証の対象範囲や手続きのプロセスには常に注意を払う必要があります。特に日本国内の製造業においては、自社製品が対象かどうかの判断ミスが、プロジェクト全体の遅延や大きな損失につながるリスクを孕んでいます。
この記事では、CCC認証の基礎知識から、必要な製品カテゴリと対象範囲について詳しく解説していきます。
CCC制度とは
中国市場への製品展開において、もっとも基礎的かつ重要なルールが「CCC制度(China Compulsory Certificate)」です。これは、消費者の安全や国家の安全、環境保護などを目的として、特定の製品に対して技術基準への適合を義務付ける強制的な認証制度を指します。
CCC強制認証マーク
CCC認証を取得した製品には、その証として「CCC」の文字がデザインされた認証マークを表示することが義務付けられています。このマークは、製品が中国の国家基準(GB規格)に適合していることを示す公的なシンボルです。
以前は認証の種類(安全、電磁両立性など)によってマークに付記される記号が分かれていた時期もありましたが、現在は簡素化が進み、標準的なCCCマークの使用が一般的となっています。認証を取得していない製品にこのマークを貼付することはもちろん、マークのない対象製品を中国国内で流通させることも厳しく禁じられています。
中国国内で販売するには「必須」の製品認証制度
CCC制度の最大の特徴は、その「強制力」にあります。日本のPSEマーク(電気用品安全法)や欧州のCEマーキングに似た性質を持ちますが、中国においては通関時の検査が非常に厳格である点が特徴的です。
対象製品が認証を受けていない場合、中国の税関で差し押さえられたり、高額な罰金が科せられたりするケースが少なくありません。また、オンラインショップを含む中国国内のあらゆる販売チャネルにおいて、認証の有無は厳しくチェックされます。そのため、中国ビジネスを成功させるためには、企画・設計の段階からCCC認証への適合を前提としたプロセスを組み込むことが求められるでしょう。
CCC認証が必要な製品カテゴリ
CCC認証の対象となる製品は、中国当局によって発行される「強制性製品認証目録(カタログ)」によって定められています。このリストは定期的に更新されており、技術の進歩や社会情勢の変化に伴って、新たな品目が追加されたり、逆に除外されたりすることがあります。
主な対象カテゴリには、以下のようなものが含まれます。
- 電線・ケーブル類:低圧電線やコードなど。
- 回路スイッチ及び保護用または接続用電気機器:スイッチ、ヒューズ、プラグ・コンセントなど。
- 低圧電気製品:漏電遮断器や回路遮断器など。
- 小電力モーター:家庭用・産業用の小型モーター。
- 電動工具:ドリル、グラインダーなど。
- 電気溶接機:アーク溶接機など。
- 家庭用及びこれに類する用途の電気機器:冷蔵庫、エアコン、洗濯機、掃除機など。
- 照明機器:投光器、安定器など。
- 自動車及び安全部品:完成車、シートベルト、タイヤ、ガラスなど。
自社の製品がこれらのカテゴリに該当するかどうかは、単に製品名だけで判断するのではなく、詳細な「HSコード(輸出入統計品目番号)」や製品の仕様、用途を照らし合わせて慎重に確認する必要があります。
CCC認証を取得していない製品も中国国内で販売されている場合もありますので取り扱いにはご注意ください
市場には、CCC認証を取得していないにもかかわらず、中国国内で流通している製品が見受けられることもあるようです。しかし、これには注意が必要です。たとえ一時的に販売が可能であったとしても、当局の抜き打ち検査(市場監督管理)で発覚した場合、販売停止や製品回収(リコール)、多額の賠償金などの重大なペナルティを課されるリスクが付きまといます。
コンプライアンスを重視する日本企業にとって、未認証製品の流通はブランド価値を著しく毀損する行為となりかねません。
なお、産業用コネクタの製造・販売を行っている株式会社七星科学研究所では、現在CCC認証を取得した製品の取り扱いはございません。
同社の製品を中国へ輸出する、あるいは中国国内で生産される機器に組み込むことを検討されている場合は、該当製品がCCC認証の強制対象範囲に含まれるかどうか、現地の法規制や最新の目録を十分にご確認いただくようお願いいたします。



