2025/03/18
防爆コネクタとは?使用用途や規格を解説
2025/03/18
防水コネクタとは、嵌合時や防水キャップ装着時に防水機能を持たせたコネクタのことです。
防水コネクタは、水や湿気の影響を受ける環境で電気信号や電力を安全に伝送するために重要な部品です。 特に、電力会社のインフラ設備や屋外での電気配線では、高い耐久性と防水性能が求められます。 最近では、電力業界において耐環境性能の向上が注目されており、防水コネクタの導入が増加傾向にあります。また、JIS規格やIEC規格など、各種規格への適合性も重要視されています。
本記事では、防水コネクタの基本的な仕組みや種類、使用用途、規格について詳しく解説いたします。
防水コネクタとは、嵌合時や防水キャップ装着時に防水機能を持たせたコネクタのことです。 電気信号や電力を伝送する際に水や湿気の影響を受けないように設計されています。具体的には、ゴム製のパッキンとコネクタ本体から構成されています。
特に屋外設備や電力インフラでは、雨や湿度による影響を防ぐために、防水コネクタが広く使用されています。
防水コネクタの用途については、次章で詳しくご紹介します。
防水コネクタは、電気信号や電力を安全に伝送するために、水や湿気の影響を受けやすい環境で広く活用されています。
以下で、具体的な使用用途をご紹介します。
電力インフラでは、厳しい環境条件下でも安定した接続が求められるため、防水コネクタの導入が進んでいます。
変電所や送電線では、高電圧の電力を変換・分配するために多くの電気機器が使われています。屋外に設置される機器は風雨や塩害の影響を受けるため、防水性能を備えたコネクタが求められます。 また、定期的なメンテナンスが必要なため、着脱が容易なプラグ式防水コネクタが採用されることが多いです。
地下変電所やトンネル内の電力供給設備では、湿度が高く結露が発生しやすいため、防水・防塵性能に優れたコネクタが必須です。 特に、長期間にわたってメンテナンスが困難な箇所では、耐腐食性の高い金属製防水コネクタが使用される傾向があります。
太陽光発電や風力発電設備では、屋外に設置されるケーブル接続部が雨風にさらされるため、防水コネクタが不可欠です。特に、太陽光パネルの接続や風力タービンの電源供給部では、高い耐久性と防水性を持つコネクタが使用されます。
屋外インフラ設備では、雨や湿気にさらされるため、防水コネクタが採用されています。
鉄道の踏切や駅構内の配線、道路の信号機や照明設備では、雨風に耐え得る防水コネクタが採用されています。 特に、信号制御盤の配線や監視カメラの電源供給には、IP68規格対応程度の防水コネクタが求められます。
気象観測機器、無線通信基地局、防災カメラなど、屋外設置が前提となる設備でも、防水コネクタが活用されています。遠隔監視装置や緊急警報システムでは、安定した通信を維持するために、耐候性のある防水コネクタが不可欠です。
屋外で使用される産業機械や、自動車、船舶の光ファイバ接続にも防水コネクタが活用されています。
屋外で使用される建設機械や農業機械では、防水コネクタが重要な役割を果たします。 たとえば、クレーンや掘削機の電源供給部では、振動や衝撃にも強い防水コネクタが採用されることが多いです。
電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)では、防水性能のある充電ポートやバッテリー管理システムに防水コネクタが使われています。 また、車載カメラやセンサーシステムにも防水性の高いコネクタが求められます。
船舶の電装系や海洋調査機器では、塩害や湿度に強い防水コネクタが使用されます。 特に、海底ケーブルの接続や水中ドローンの制御装置には、IP69K対応の高耐久防水コネクタが採用されます。
防水コネクタを選定する際、適切な防水性能を備えた製品を選ぶためには、各種規格への適合を確認することが不可欠です。
ここでは、主な防水コネクタの規格について解説します。
IECとは、(IEC/International Electrotechnical Commission)「国際電気標準会議」のことで、世界中の電気・電子機器に関する標準規格を定める国際機関です。
防水コネクタに関連する主要なIEC規格には、IEC60529(電気機械器具の筐体・キャビネットに対する防塵や防水などの評価)などがあります。
IP規格とは、「IEC規格(国際規格)」でご紹介した国際電気標準会議が定めた、防塵・防水性能を表す国際的な規格です。
なお、IPとはIngress Protectionの頭文字を取ったものです。防水コネクタの防水性能を判断する上で最も一般的に使用されています。
IP規格では、固体異物(防塵)と水(防水)に対する保護等級を2桁の数字で表します。
なお、防塵・防水のどちらかだけを示す場合、省略される等級は「X」で表します(例:IPX8)。
JIS規格とは、産業標準化法に基づく、日本国内の製品品質や性能を保証するための基準です。なお、JISとはJapanese Industrial Standardsの頭文字を取ったものです。防水コネクタに関連する主なJIS規格には、以下のものがあります。
七星科学研究所でも、高い防水性能・耐久性を兼ね備えた製品を多数ラインナップしています。主要な防水コネクタシリーズをご紹介いたします。
NWPCシリーズは、さまざまな屋内製造設備で長期間の使用実績を誇る、当社の丸型メタルコネクタの基本形で代表的シリーズである「NCSシリーズ」をベースにした防水コネクタです。 シェルに黄銅とクロムめっきを採用し、堅牢な上に塩害などにも強く、土木・建機、非常用電源設備、船舶などさまざまな用途で活躍しています。
詳細は、「NWPCシリーズ」の詳細ページをご覧ください。
NJWシリーズは、JIS C 5432に準拠した非防水コネクタ「NJCシリーズ」をベースにした防水コネクタです。NJCシリーズと同様に、豊富なバリエーションを誇ります。 監視カメラや建機、屋外計測器など屋外設置での実績が多数あります。 完全防塵・長時間の水没環境でも使用可能な高耐久コネクタです。
詳細は、「NJWシリーズ」の詳細ページをご覧ください。
NAWシリーズは、ワンタッチロック方式防水コネクタの金属タイプとなります。 金属製シェルの採用により堅牢なため、高圧洗浄や過酷な環境下でも使用できる防水コネクタです。土木・建機、各種機械等への使用に適します。
詳細は、「NAWシリーズ」の詳細ページをご覧ください。
そのほか、七星科学研究所の防水コネクタ製品について詳しくは、下記のサイトをご覧ください。
https://www.nanabosi.co.jp/connector.html?wc
防水コネクタは、電力設備や屋外機器の安全で安定した運用を支える重要な部品です。適切に選定することで、電力設備の信頼性を向上させ、長期的な運用コスト削減にもつながります。
特に、電力会社のインフラ設備では、高い防水性能と耐久性が求められます。 信頼性の高い防水コネクタを導入し、安全かつ効率的な電力供給システムを構築しましょう。
なお、七星科学研究所の防水コネクタ製品は、長年の実績と製品の丈夫さ、対応力、柔軟性が特徴です。お客様の個別の要望に応じて、開発研究からの対応が可能です。 防水コネクタをお探しのお客様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。